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尼寺ん忍者・佐賀隠密帖

拙者、此の度、肥前國は佐賀大和郷、尼寺の山裾の地に郷入りせし者。「尼寺」は「ニイジ」と詠むべし。加えて「〜ん」は肥前國方言にて「〜の」の意味なり。鳥栖郷の蹴球一座が「佐賀ん鳥栖」と言うが如し。因りて此の草紙は「ニイジンニンジャ」と称すべし。語呂洒落のつもりにて失敬御免奉り候でござる。。。 さてさて、さすれば、佐賀・尼寺は、まっこと良き処なり。隠密の身なれど、日々、徒然なるままに草紙を綴りたく候。以後、御見知り置き下さるよう、御願い奉り候べし。

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七。雛祭りの夜の侘しき独り身なり・・・の巻

本日は雛の日なり。此の絵図は佐賀藩にてのものではござらぬ。拙者が昨年まで隠密蟄居しておった、日向の國、宮崎藩の綾の郷に於ける「雛山」でござる。屋敷の軒先に、斯様な箱庭を造り、そこに雛飾りを設置す、民衆の習わし。
雅なれど素なり、素なれど雅なり。

拙者には、可愛い盛りの女児がござる。しかしながら、やんごとなき訳あって離れて暮らす身・・・。華やかな雛の祭りの最中の佐賀郷の中にあっても、今日も逢えずじまいの、何も祝ってやれずじまい・・・。嗚呼、哀しき哉、侘しき哉。
斯様な日は、我が身の侘しさに酔いしれようと酒を飲み干す・・・で、あるならば忍びの一分もあろうものも、拙者は、全くもっての下戸でござる。その望みも叶わずなり。無念!!
ならば、金も無き身、侘しき食膳にて此の身を更に貶めようと、吉野家屋敷に向かう。而して、其のさながらにふと気づく。本日の昼膳も、吉野家にて豚丼をば食したなり・・・と。並丼、僅か三百三十両。二膳続けて吉野家なぞ、いくら何でも・・・・・
忍びとて、腐っても武士の端くれ、これで良しかや・・・・と、自問自答の末、結局のところ隣の屋敷に変更す。

「長濱拉麺 三吉」なり。拙者、「呂定食」註問す。伊呂波の呂なり。
拉麺、飯椀に、烏賊天の取り合わせ、いと可笑しきなり。何故に烏賊天なりかと、また一人自問自答す。

拙者、膳が運ばれて来る前に、おでんを自ら皿に取りに参る。スジ肉と玉子なり。
と、運ばれて来た呂定食の膳見て、愕然とす。定食内に、玉子あり・・・不覚・・・。
仕方なし、玉子ダブル喰いなり・・・・。
我が雛と共の食膳ならば、分け与え、仲良く食したであろうに。。。斯様な、くだらぬ想いをも馳せん。
常のことなれど、今宵は独り身が尚一層、侘しき夜かな。。。。。

奉書骨子 「長浜ラーメン三吉」
佐賀市鍋島町八戸溝157-1
B定食(ラーメン、ごはん、イカフライ)\750- おでん1本\100-
10:30-26:00 火曜定休
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六、興味津々、猥談隠密・・・の巻


以前から、其の名のみでも興味惹かれる屋敷あり。
「猥談」なり。
拙者、入手し区宇本を持参し、武者震いとともに入店す。
区宇本に与り壱阡二佰両が七百両に割り引かれし料理「獅子里庵来巣」を註問せり。

獅子里庵とは、言わば南蛮風「牛丼」なり。拙者の手振れの為か上の絵図では判り難しも、
上部野菜沙羅汰の下には、充分な牛肉を盛りし。其の下に米飯なり。
店主曰く、牛は和牛なり。
拙者の感ずる処も、其の肉、明らかに吉野家屋敷や須木家屋敷の其れとは異なる食感なり。
芳醇な肉汁、濃厚な脂身、天晴れ和牛哉。

奉書骨子 「カフェレストラン Y-だん」
佐賀市大和町尼寺3388-3
シシリアンライス クーポン誌ワハハ提示で500円引きの\700-。
3月末からは、同誌のワンコインランチ企画で、チキン南蛮\500-登場予定とのこと。
11:00-23:00 火曜定休

伍、何時の日にか密偵せむ、あな妖しき南蛮珈琲屋敷・・・の巻

おそらく同じ尼寺郷の住まいであろう、菱椀個師の引き立てより始まった、昨今の佐賀電脳草紙界での「志んせいや」騒動・・・。拙者も参入致したく、屋敷まで赴き、いざ引き戸前まで行くも、途端に表の黄色き灯籠の明り消えぬ。。。
な、なんと閉門時刻とな。。。無念なり。。。
斯様な経緯につき、本日は食膳隠密無しなり。。

ならば、拙者が尼寺郷入り以来、気になりし屋敷をば紹介のみす。
獅子印なり。南蛮珈琲のお手前を施す屋敷のようなり。。。いと妖しき。。。。そこかしこに妖気が充ちた屋敷なり。さすがの拙者も怖じ気づいておる次第なり。未だ隠密果たせず。
拙者、高級南蛮珈琲の中に於いても、青山豆よりも羽合粉豆の方が好みでござる。しかも獅子印は、羽合藩御用達なり。そのお手前受けたし。拙者、尚も精進を続け、術を磨き、此の屋敷より いでし妖気を克服淘汰し、いつの日にか、忍び入ってみせようぞ。
南蛮渡来の獅子よ、その日まで、待ておけい。

■奉書骨子 「カフェ&バー レイラ」
佐賀市大和町尼寺1485-5 マックスバリュ尼寺店南側

四、南蛮豪州が何ぞや、小倉藩にて鯨を喰らう・・・の巻


此の度は小倉藩城下にて隠密せり。草紙題目と異なりて佐賀郷外ばかりなりのこと容赦でこざる。
「資殿饂飩」・・・小倉藩内に潜みし同志が昼膳に必ず推奨する鎖網店なり。其の店、小倉藩城下、門司郷、行橋郷、豊前郷等々に数多あり。福岡郷にて喩えるならば「宇絵巣戸」鎖網、我が佐賀郷ならば規模小さきなれど「人力饂飩」あたりか。


品書きを見るまでもなく、「鯨鍋饂飩」を注文す。なんせ「鯨本皮使用はりはり水菜鍋」なり。「おなごによろし、個羅亜源-一杯」なり。そしてなにより「冬期限定」なり。
拙者、初めて喰ろうてから此の一箇月の間に、更に喰らう事三度。正直、病み付きなり。資殿の忍術、恐るべし。六佰伍十両也。
如何に寒き折りでも、喰らい終わらば、躯熱く大汗なり。我が肌、艶々なり。個羅亜源の術、爺にも即効なりしか。

小倉藩城下に於いては、屋台にても「ぼた餅」有名なり。酒宴ののちも、ぼた餅やお萩餅で締めるのが小倉藩士なり。而して、資殿にもぼた餅あり。拙者も饂飩の締めに注文す。程よき甘さ、幸せ哉。佰十両也。

奉書骨子 「資さんうどん」 北九州地区や豊前地区にたくさんあります。
      たぶん全店24時間  たぶん全店年中無休

三、筑前福岡藩博多郷を密偵す・・・の巻


一昨日十五夜の日、夕刻より博多郷入りす。拙者、実は博多郷にて出生せり。因りてひと時の里帰りなり。ならば、此れを喰らわざるはなし。
「元祖長浜屋」なり。
近時、御店取り潰しの謀があったとの由。再開せるも、忍術無人券賣箱なるもの新たに設置す。情緒乏しき。哀感あり。
此の店にて特筆すべきは、やはり麺なり。麺の鹹水なり。其れは以前と、さも変わらず。安心せり。
御代、四佰両なり。ほど近き頃合いまで二佰八十両の覚えあり。仕方なしか。
此れ与り前に、天神郷の「林檎松区」の縁側間を密偵す。尊ぶべき尼寺隠密の師、「菱椀子」殿の草紙にもあり。我、此の眼で認めたく忍ぶ。菱椀子殿の草紙にあるが如く、九州道未だ二箱しか郷入りしておらずという「松区空気」なる忍術箱。いと薄し。恐るべし、赤毛の術。

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勝手御免。まっこと勝手に厘区挙げ奉り候。何れも、拙者が肥前に入國以来、拝見せり。 勝手に草紙術の範とさせて戴いておる次第なり。。。

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プロフィール

尼寺ん坊

HN:
佐賀の忍者・影丸
性別:
非公開
職業:
ニンジャ
趣味:
クノイチとの戯れ
自己紹介:
なんせ隠密でこじゃる。神出鬼没、勝手気儘、死して屍、拾う者無し・・・。然し乍ら、皆様方に於かれましては、拙者を捨て置くことなきよう、御慈悲の御心にて御願い奉るでごじゃる。。。

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